- せっかく買った「ムアツふとん」を大切に長く使いたい。
- オネショをしたときのお手入れは?
- 「ムアツふとん」を汚してしまったので洗濯したい。クリーニングは可能?
高級な敷布団の「ムアツふとん」を買ったのであれば、長く大切に使いたいですよね。
昭和西川によると、「ムアツふとん」の寿命(耐用年数)は、7〜8年とされています(muatsu FAQ)。
ただ、このぐらい長く使うためには、毎日のお手入れが重要です。
この記事では、「ムアツふとん」3枚持っていて、8年以上も使っている私、ヨスミが行っているお手入れの方法や、オネショとかのトラブル発生時のお手入れ方法について解説します。
最初に結論をまとめると、次のとおり。
- 長く大切に使うには、毎日の「たたんで→立てて→風通しの良いところで保管」が最重要
- シーツだけでなく、防水シーツも使えば汚れにくい。
- もしもの時は、お店でクリーニング。
「ムアツふとん」を使っている方々の中には、お手入が不十分でカビが発生したり、ペットのおしっこに悩んだ末、ご家庭で水洗いしてしまい、なかなか乾かない「ムアツふとん」を捨ててしまう方もいらっしゃるようです。
この記事では、長く使うのために必要なお手入方法のほか、もしもの時の対処方法もご説明します。
頭の片隅にでも留め置いていただけたら、トラブルに見舞われてしまった時も、焦らず対処できると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
長くムアツふとんを使うためのお手入れ方法
「たたんで→立てる」は毎日。保管は風通しの良いところに。
「ムアツふとん」のお手入は、とっても簡単。「たたんで、立てて、風通しの良いところに保管」これだけです。
5歳になる我が家のお子様でもできちゃいます。
簡単ですが、ポイントは2つ。
我が家では8年以上も欠かさず実践しています。
「ムアツふとん」を長く使うためのポイント1つ目
「たたんで→立てる」は、必ず毎日やったほうが良いです。特に立てるのが最重要です。
たたむのは、「ムアツふとん」を縦に立てたり、収納の都合なので、最悪、たたんでも、たたまなくても、どちらでも大丈夫と思いますが、立てるのは絶対です。
どんなに面倒でも、忘れずに立てましょう。
「ムアツふとん」は、透湿性(湿気の透りやすさ)が高くて、寝ている時の湿気が、「ムアツふとん」と床の間に溜まります。
また、「ムアツふとん」の厚さは8cm~10cmと分厚く、空気を多く含むウレタン製なので、底付き感がなく、冬でも暖かいので、フローリングの上に直接敷いても快適なのですが、この「ムアツふとん」の暖かさと、床の温度差により、結露が発生します。
布団を立てずに敷きっぱなしにして、この結露を放っておいてしまうと、カビが発生します。
そこで必要なのが、立てかけること。
透湿性に優れていますので、毎朝たたせて、風通しを良くしておけば、「ムアツふとん」の中の湿気が逃げますので、床との結露が予防されます。
「ムアツふとん」を長く使うためのポイント2つ目
保管場所は、風通しの良いところにしましょう。少なくとも、たたんでスグにクローゼットに収納することは、おススメしません。
理由は、湿気。
敷布団の大敵、ダニやカビは、熱には強くても、乾燥には弱い性質がありますので、ダニ・カビから敷布団を守るためには、なるべく風通しを良くしてあることが大切です。
敷布団のお手入れと言えば、天気の良い日の天日干しのイメージがあるので、お日様の日差しや熱によりダニが死滅するという誤解が少なくありません。
日革研究所が、敷布団の天日干しによりダニが死滅するか実験をしたところ、日差しの強い夏場でも80%以上が、冬だと90%以上のダニが生存していたようです(日革研究所「布団のダニ退治「天日干し」の効果を検証」)。
反対に乾燥には弱いようで、ヨーロッパの研究ですが、湿度40~50%の環境だと11日以内にすべてのダニが死滅したとの研究結果が報告されています(Arlian,1975;Brandt & Arlian,1976)。
朝起きて、たたんでスグの「ムアツふとん」をクローゼットに収納してしまうと、クローゼットの中に湿気が溜まってしまいます。
このため、収納するまえに、立てたあとはしばらく寝室で放置しておいたり、そもそも、クローゼットに収納しないで、寝室にそのまま立てて置いておくことをおススメします。
我が家の場合、「ムアツふとん」を立てたまま、冬でも部屋の窓は開けっぱなしにして、1~2時間程度は放置。寝室にそのまま保管しています。
昔ながらの綿布団は、寝汗などの湿気を吸収する力が優れている反面、貯めこんだ湿気を逃がす力が弱いので、日干しの主な目的は、乾燥です。
「ムアツふとん」は、「たたんで→立てる」だけで、湿気が放出されますので、室内での陰干しだけでも、綿布団を日干ししたのと同じような効果があります。
因みに、ベッドのマットレスの場合は、毎朝マットレスを立てるのは不要で、2~3週間に1回程度が一般的なようです。
かたや「ムアツふとん」は毎日ですので、毎日立てるのが面倒。と言う方は、「ムアツふとん」の生活が合わないかもしれません。
シーツの洗濯は、1週間に1回が目安
一般に、シーツの洗濯頻度は、1週間に1回程度が良いとされています。
実際、各種インターネットメディアのアンケート調査をみて見ると、ほとんどの人が1週間に1~数回洗濯をしているようです。
シーツの洗濯頻度について、ウェザニュースが9,184人に実施したアンケート調査では、月に1回の洗濯が41%で最多。@niftyニュースが4,874人に実施したアンケート調査では、月に2~3回の洗濯が25%で最多。となっています。
我が家では、1週間1回も洗濯できていませんが、清潔にするに越したことはありません。
1週間に1回を目標に洗濯するようにしましょう。
不定期ですが、1カ月に1回程度だと思います。
シーツや防水シーツは、洗濯物の中でも大物。他の洗濯ものや、干す場所の都合もあるので、こまめな洗濯ができていません。。。
それでも、カビやダニに悩むことなく使えていますので、「たたむ→立てる」が最重要と思います!
シーツ&防水シーツを使って、なるべく側地は洗濯しない
「ムアツふとん」の側地は洗濯可能ですが、側地の定期的な洗濯はオススメしません。
それよりも、シーツや防水シーツをきちんと使い、シーツや防水シーツを洗濯する方がお金も手間も節約できます。
「ムアツふとん」の中身のウレタンを包んでいる布ののことを「側地」と言います。
この側地、取り外して洗濯が可能なので、気になる汚れがある場合は、洗濯するのが望ましいですし、昭和西川も定期的な洗濯を推奨しています。
ところが、定期的な洗濯をするとなると、問題が2つあります。
側地を定期的に洗濯するときの問題点1つ目
側地は、取り付けるのが意外と大変です。
手順は単純で、かけ布団カバーのように、袋状の側地の中にウレタンを入れていけばよいのですが、このウレタンの滑りが悪いうえ、ムアツ独特の凹凸が引っかかって、なかなか側地の中に入っていきません。
手慣れていない私の場合、側地の取り付けに10分くらいかかってしまいました。
衣替えの様に、年に数回といった頻度なら未だ良いのですが、定期的にとなると、ちょっと面倒過ぎです。
側地を定期的に洗濯するときの問題点2つ目
側地を定期的に洗濯するとなると、替えの側地が必要となります。
昭和西川から専用の側地が販売されているのですが、側地は高級品。
シングルサイズのボックスシーツであれば、安ければ2,000円程度、ムアツ専用シーツでも7,000円程度で購入できます。
ところがシングルサイズの側地は、のべタイプで15,400円、三つ折りタイプで18,700円もします。
このように、側地は気軽に洗濯できませんが、シーツを使えば、直接側地に触れるようなことはありません。
また、防水シーツを使えば、寝汗などのシミも心配ありませんので、シーツや防水シーツを使って、極力、側地は洗濯しないようにしましょう。
>>ムアツ専用カバーと普通のカバーの違いや、防水シーツのレビューは、こちらの記事で詳しく解説しています。
「ムアツふとん」は自立するので、布団に掃除機をかけるのも簡単にできます
- 専用のクリーナーを持ってない。
- 持ってても、わざわざ出してくるのが面倒
敷布団のお手入で検索すると、布団表面のゴミを綺麗にするのに、専用のクリーナーや掃除機かけをオススメされていることがあります。
やれば綺麗になるし、やった方がいいことは分かっているけど、面倒だと思いませんか?
部屋の掃除が習慣化されていたとしても、敷布団に掃除機をかけるのが習慣化している方は、少ないのではないでしょうか。
若干ですが、「ムアツふとん」だと、掃除をするというハードルを下げられます。
「ムアツふとん」は、分厚くコシのあるウレタン製なので、たたまなくても自立します。
この特性を活かして、朝、たたまないで立てかけて、表面のゴミを手で払うように撫でます。
そうすると、床にゴミが落ちますので、お部屋のお掃除と一緒に布団表面も掃除ができます。
掃除完了後、立てておいた「ムアツふとん」を寝かせて、たたんで立てれば、お手入完了です。
直接掃除機をかけるのには及ばないかもしれませんが、簡易的な掃除には十分です。
オネショ・カビなどの汚れなど、もしものときの対応方法と予防
子供がオネショをしてしまったとき
防水シーツの上であれば、「ムアツふとん」への浸水は心配ありませんので、防水シーツを取り外して洗濯をしましょう。
防水シーツをつけていなかったり、フラットタイプの防水シーツの場合は、「ムアツふとん」の側面からオネショが入り込んでしまう場合があります。
こうした時は、次の手順で対応しましょう。
- STEP1濡れてる場所の特定シーツや防水シーツを取り外して、オネショの浸水箇所を特定する。
- STEP2なるべく水気を切る特定した箇所にタオルを強く押し当てて、水分を抜き取る。乾いたタオルで何回か繰り返して、しっかりと水気を切る。
- STEP3自然に乾燥するのを待つ「ムアツふとん」をたたまないで立てかけて、風通しをよくして、自然乾燥させる。このとき、扇風機を使うとより良い。
我が家の「ムアツふとん」も、何度もオネショ被害に見舞われていますが、これまでにカビが生えたことはありません。
自然乾燥で心配なら、日干しでも良いですが、「ムアツふとん」の素材であるウレタンフォームは、直射日光に弱い上、熱が「ムアツふとん」の中にこもってしまいますので、日干しの時間は30〜60分程度にとどめましょう。
カビが生えてしまったとき
昭和西川では、側地の洗濯と、ごく短時間の日干しを推奨しています。
すでにカビが生えてしまった部分につきましては、まずはふとんの側地をはずして洗濯してください。
中芯のウレタンフォームにつきましては、よく天日干しをして日光消毒をした後、布で乾拭きをして下さい。ただ天日に長時間干しますと熱がこもりやすくなったり、ウレタンの早期劣化を招くおそれがありますので、天日干しは長くても1時間以内とし、十分に乾いたと思えるぐらいまで、数日間繰り返してください。
昭和西川「ムアツ「スリープ スパ」についてよくあるご質問はこちら」
Googleなどで、敷布団やマットレスにカビが生えてしまった場合の対応方法を検索すると、重曹や消毒用エタノールを使った拭き掃除が紹介されています。
ところが、「ムアツふとん」の中身はウレタン。
スポンジのようなモノなので、重曹や消毒用エタノールなどを使った拭き掃除はできないようです。
カビが生えてしまった場合は、一般的な対応違い、外側の側地は洗濯。中身のウレタンは日光消毒&から拭き。になるということに、ご注意ください。
カビ予防のポイントは“乾燥”。低温なら布団乾燥機の使用も可
なるべく濡らさないようにして、風通しを良くしてあげれば、「ムアツふとん」のカビ予防は、十分です。
我が家でも、何度も子どものオネショ被害に見舞われたこともありますし、「オネショしたの?」と思うぐらい凄い寝汗で、シーツがグッショリ濡れることも度々ありましたが、これまでに、カビが生えたことはありません。
カビの生態について、文部科学省が平成20年10月に作成した『カビ対策マニュアル』には次のように書かれています。
通常では対象とする物質のAwを0.6以下に保持するとカビは全く生育できない。これを維持するために環境の相対湿度を温度変化に拘わらず常に60パーセント以下に保つことが必要である。
文部科学省『カビ対策マニュアル』
要するに、カビの予防には湿度のコントロールが大事ということ。
「ムアツふとん」で言えば、なるべく濡らさない・湿気させない。と言うことになると思います。
具体的な対策を考えてみると、いろいろあります。
例えば・・・
我が家の場合は、オネショや寝汗対策に防水シーツを使っていて、毎朝欠かさずに「たたんで→立てる」をして、クローゼットのような空気の流れが悪いところではなく、風通しの良い部屋の真ん中に置いています。
これだけで、3枚とも、8年以上もカビが生えたことはありません。
また、布団乾燥機による乾燥も有効です。
「ムアツふとん」はウレタン製なので、布団乾燥機の熱による火災を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ウレタンの性質上は、80℃まで耐えられます。
軟質ポリウレタンフォームの耐熱性、耐寒性は優れており、−20℃〜80℃の範囲で使用可能
日本ウレタン公共協会「軟質ポリウレタンフォームの耐久性について」
一方、布団乾燥機の各メーカーは、耐熱温度が70℃以上の寝具に使用するよう求めていますので、布団乾燥機の使用におる火災の心配はなさそうです。
ところが、昭和西川では、
通常の高すぎない温度設定(60度30分を目安)であれば使用可能です。
昭和西川「ムアツ「スリープ スパ」についてよくあるご質問はこちら」
梅雨の時期は特に湿気がこもりやすくなるためふとん乾燥機をご使用いただくこともおすすめです。
Q:「ムアツふとん」に対してふとん乾燥機を使用しても大丈夫でしょうか?
A:通常の高すぎない温度設定であればご使用可能です。
昭和西川「muatsu「点で支える」ムアツふとん FAQ」
としていますので、長く大切に使っていくことを考えると、長時間・高温の利用は控えたほうがよさそうです。
いざと言うときには、布団クリーニングも可。宅配サービスなら自宅に来てくれるので持ち込み不要
- ペットがオシッコをしてしまった。
- 吐いてしまい、臭いが取れない。
- 飲み物をこぼしてシミになった。
こまめなシーツを交換や掃除機をかけるなど、清潔を心がけても中身のウレタンの状態は見えません。
また、お家で水洗いもできないので、蓄積されていると思われる汚れや、匂いが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった方には、クリーニングの検討をオススメします。
誤解されている方もいらっしゃいますが、家庭では洗濯できない「ムアツふとん」でも、クリーニングの専門店ならば洗濯可能です。
特に家から配送する宅配クリーニングだと、手軽にクリーニングができちゃいます。
- 家庭では洗えないムアツを洗濯できる。
- しかも、専門家による徹底的な洗浄で、綺麗になる。
- お店まで運ばなくていいので、運ぶ手間も梱包も不要。気軽に頼める。
- ヘタリは改善しない。
- クリーニングに出している間、寝る敷布団がなくなる。
- ムアツの状態によっては、受け付けてもらえない
- お金がかかる。
シーツや防水シーツを使って、定期的に交換して、毎日「たたむ→立てる」をして、風通しの良いところに保管すれば、定期的なクリーニングは不要。
ところが、ただでさえ高級な「ムアツふとん」を、いざという時でもクリーニングできないとなると、安心して使うことができません。
専門店であればクリーニング可能。というところだけでも知っておいて損はないと思います。
まとめ
ムアツ歴8年以上経過した我が家で行ってきた「ムアツふとん」のお手入れを紹介しました。
また、カビの予防方法や、カビが生えた時、オネショをしてしまったときの対処法をご紹介しました。
敷布団は、毎日使うものですしので、自然と汚れてしまいます。それでも長く使うためには、毎日のお手入れがとても大事。
我が家で長く使い続けられているのは、毎日こまめにお手入れをしているおかげと思います。
以上、皆様の「ムアツふとん」が末永く使い続けられたら幸いです。